ISBN978-4-8013-0160-3 C0021 192頁
発売:2016-06-24 判形:4-6 1刷
税込1320円(本体1200円+税)在庫あり
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[内容]
本書は歴史学者である筆者が、昭和と平成という2つの時代に刊行された日本史の教科書内容が、それぞれどのように変わったかを比較・検討したものである。
例えば、日本史上最初のヒーローといえる聖徳太子は、そのほとんどの実績に疑いがもたれている。
また、鎌倉幕府の成立といえば、「イイクニ(1192年)作ろう鎌倉幕府」だが、この記述が教科書から消えつつある。
その鎌倉時代の「モンゴル襲来」は、神風(暴風雨)によって敵が撃退されたとの説が、戦前からの定番であったが、現在、神風説には猛烈な〝逆風〟が吹いている。
江戸時代の身分制度を明確に表現した「士農工商」という言葉。筆者も学校で習ったが、なんと、現在の教科書からは消えてしまった……。
これら数々の〝新常識〟について、本書では「なにがどう変わったのか」、そして「なぜ変わったのか」、研究の進展や社会環境の変化にも触れながら、分かりやすく解説した。
昭和時代に学生生活を送った人にとっては、平成の教科書は驚きの宝庫だろうし、現役の学生にとっては、かつての教科書の記述に、逆に新鮮さを感じるかもしれない。
本書を通じて、少しでも歴史好きが増えれば、望外の幸いである。
[目次]
第一章 歴史の夜明け 原始・古代篇
第二章 武家政権による統治 中世篇
第三章 太平の世を謳歌した 近世編
第四章 帝国の誕生と終焉 近代篇