ISBN978-4-8013-0178-8 C0195 224頁
発売:2016-10-17 判形:文庫 3刷
税込693円(本体630円+税)在庫あり
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2621(y131)t0:k0:s2490;j2490;(c1341;o914)
[内容]
「家の鍵を閉めたかを何度も何度も確認してしまう」
「お釣りを多く受け取っていないか不安になる」
「印刷物についたわずかな汚れが気になってしかたない」…
こうした症状に「やめたいのにやめられない」と悩み、病気をのりこえた教師が語る体験談。
ぼくは30歳くらいの頃、強迫性障害という病気を発症し、それ以来いろいろと困ったことに悩まされてきました。
ご承知かもしれませんが、強迫性障害という病気は、パニック障害などに代表される不安障害の一種で、うつ病と似ている面もあります。病気の治療法や病気との付き合い方に関しては、不安障害全般やうつ病と共通する部分も少なくありません。
「物事を確認する回数が異常に多い」「手の洗浄などに異常な時間がかかる」というのが強迫性障害の代表的な症状です。
ぼくが発症した頃は高校の教員をしていたので、何といっても授業をするのが大変になるという教員としては致命的な困難を抱えてしまい、教員を退職しました。
自分で本を読んで主体的に治療に取り組むようになったのは、病気であることに気がついてからさらに数年経った後で、その時点から2~3年くらいで教員の仕事ができるまでに回復し、教職に復帰することができました。
この本が、強迫性障害の患者やその周囲の人などが病気であることを意識するきっかけとなったり、治療や病気との共生について考えるためのヒントになれば、筆者としてはとてもうれしく思います。(「はじめに」より)
[目次]
第1章 強迫性障害ってどんな病気?
第2章 ぼくの強迫性障害体験記~こだわり君の登場
第3章 ぼくの強迫性障害体験記・その2~こだわり君の巨大化
第4章 ぼくの強迫性障害克服記~弱体化するこだわり君
第5章 克服後の生活と仕事~こだわり君との対話と共生
第6章 強迫性障害克服のための16の方法