[内容]
ふとした時に、子どもの口が“ポカン”と開きっぱなしになっているのが気になったことはありませんか？

最近では、大きくなっても日常的に口がポカンと開いている子どもたちが増えてきています。これは子どもたちの遊びや食事の変化が原因だとされています。

お口ポカンが長引くと以下のようなデメリットがあります。
①虫歯になりやすくなる
②口臭がしやすくなる
③感染症にかかりやすくなる
④歯並びが悪くなる
⑤鼻が低く、唇が前に出た顔立ちになる
⑥アレルギー性鼻炎やアトピーの原因になる

そこでこの本では、普段子どもの口が閉じやすくなる方法について、“わかりやすく”、そして“子どもと楽しく取り組めて”“お母さんお父さんがしんどくならない”、この３点にこだわって書かせていただきました。

お子さんの口が開いている姿を見て日々不安を感じているお母さんお父さん、この本で一緒に子どものお口ポカンについて詳しく知っていきましょう！

[目次]
まえがき
００．お口ポカン卒業のための年齢別できることリスト
ー第１章ー　お口ポカンってなに？
０１．専門家が大注目！「子どものお口ポカン」
０２．お口ポカンは自然には治りにくい！
０３．お口ポカンは病気なの！？
０４．お口ポカンが長引くことによる６つのデメリット
０５．保育園・幼稚園でも口を閉じやすくするための取り組みが行われている

ー第２章ー　お口ポカンになる理由と予防法
０６．お口ポカンになる４つの理由　１・鼻
０７．お口ポカンになる４つの理由　２・歯
０８．お口ポカンになる４つの理由　３・舌
０９．お口ポカンになる４つの理由　４・口まわり
１０．お口ポカンの原因を知るための４ステップ
１１．赤ちゃんの時期からできる！お口ポカン予防法９選
１２．お口ポカン予防に役立つ！離乳食の与え方

お母さんお父さんが頼れる場所やサイト

ー第３章ー　お口ポカンの対処法
１３．原因が「鼻」にある場合 長く続く鼻づまりへの対処法
１４．原因が「歯」にある場合 唇を閉じにくい歯並びへの対処法
１５．原因が「舌」にある場合① 舌の筋力や癖への対処法
①ヨーグルトなめ　難易度：★
②ペロペロ遊び　難易度：★
③あっち向いて舌　難易度：★★
④あいうべ体操　難易度：★
⑤舌鳴らしマネっこ　難易度：★★★
A・スポットポジション （別名：舌あげピタ運動）
B・フルフルスポット （別名：だるまさんが転んだ　舌バージョン）
C・ポッピング （別名：舌鳴らし）
D・バイトポップ （別名：咬んでから舌鳴らし）
E・オープンアンドクローズ （別名：舌ぴた歯カチカチ運動）
F・タングドラッグ （別名：舌を後ろに滑らす運動）
G・スラープアンドスワロー （別名：水ちゅーちゅー吸うたろか運動）
１６．原因が「舌」にある場合② 「舌小帯が短い」と言われたときの対処法
１７．原因が「口まわり」にある場合 お口まわりの筋力不足への対処法
①シャボン玉　難易度：★
②吹き戻し、かざぐるま、紙風船　難易度：★
③ブーブー音対決　難易度：★
④ほっぺたこ焼き　難易度：★★
⑤ストロー射的　難易度：★★
⑥ストロー魚釣り　難易度：★★
⑦ハンズフリープリッツ　難易度：★★★
⑧お口綱引き合戦　難易度：★★
⑨フーセンガム　難易度：★★★
⑩ストローブクブク遊び　難易度：★
⑪顔変身遊び　難易度：★★
１８．原因を問わずやってほしいこと① 「かじり取り」で美味しく口まわりを鍛えよう
１９．原因を問わずやってほしいこと② ３歳を過ぎたら「硬い物」を積極的に食べさせよう
２０．原因を問わずやってほしいこと③ 「猫背」を予防しよう
２１．原因を問わずやってほしいこと④ 口を閉じる「癖」をつけよう

ー第４章ー　お口ポカン卒業成功の４つの秘訣
２２．成功率が上がる４つの秘訣① 子どもの「やる気」がでる親の接し方
２３．成功率が上がる４つの秘訣② 継続のコツは「量」と「楽しさ」
２４．成功率が上がる４つの秘訣③ 「ながらトレーニング」が習慣化のカギ
２５．成功率が上がる４つの秘訣④ 「子ども専門の歯医者さん」と早くつながる

ー第５章ー お口ポカンQ&A
歯並びが悪くなると聞いて不安。どうすれば予防できますか？
お口ポカンは「しつけ」で治りますか？
口呼吸が癖になって、注意してもすぐ口が開いてしまいます。何かできることはありますか？
お口ポカンを病院で診てもらう場合、何科を受診すればいいですか？
食べるときに口を開けながら食べていてお行儀面でも気になります。どうすればいいですか？
子どもがまだ２歳で、お口ポカンに対して言葉で伝えられないので困っています。どうすればいいですか？
「あいうべ体操」を１年間続けているけど改善しません。このまま続けるだけでもいいのでしょうか？
アデノイドの手術をしたのにお口ポカンが治りません。他にも何かした方がいいことはありますか？
何かに集中しているときに口がポカンと開きやすいです。治す方法はありますか？
寝ているあいだのお口ポカンへの対処法はありますか？

おわりに
参考文献

[著者略歴]
歯科医師、歯科医師YouTuber、幼児心理アドバイザー、親子が笑顔になる虫歯予防事業Lovetooth代表
1985年、大阪府生まれ。大阪大学歯学部卒業後、歯科医院で勤務医として歯科治療に従事。出産後は子どもの発達心理に興味を持ち、子どもの成長発達に合った虫歯予防の啓蒙に力を入れる。YouTubeをはじめとするSNS では“ママ歯科医師ゆか”という名前で「わかりやすく実践しやすい」をモットーに、子どもの虫歯予防や歯の疑問に関する情報をお母さんお父さんに発信している。また、子どもの歯の悩みに対してのオンライン個別相談サービスも行っている。