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書籍情報

「喫茶店にて」あるいは溶解についての挿話

山本 幸生著 

ヤマモト コウセイ 

文学を文学性そのものから解放する闘い

ISBN4-88392-446-7 C0193 216頁
(ISBN9784883924462)

発売:2004-10-15 判形:文庫 1刷

税込605円(本体550円+税)取扱終了

(在庫状態は2026/06/12 09:06:30の状況です)

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「喫茶店にて」あるいは溶解についての挿話

[内容]
これは単なる小説ではなく、あえて言うならば“存在”一般をテーマとしたメタ小説である。私が思うに現代において既に人間は極端に薄っぺらなものになり、今後はますます輪をかけて薄っぺらなものになっていくことだろう。これは“人間”をテーマとする限り芸術は必然的に薄っぺらなものにならざるを得ないということであり、現代の“作品”なるものがどれも恐ろしく“軽い”のもそのためなのだ。こうした事態を乗り超えるためにはテーマを人間から人間も含めた“存在一般”にまで拡大し、人間を“軽く”している錯綜したシステム全体を捉え切っていかなければならない。
本書はそうした方向への試みであり、いわば文学を文学性そのものから解放する闘いであると理解してもらいたい。


[著者略歴]
京都大学理学部数学科卒。
その後システムエンジニア、予備校講師などを経て現在に至る。
著書に「趣味」「山本幸生短編集 紙・丸になる等」(共に新風舎刊)「破壊小説集」(彩図社)「首なし」(文芸社)がある。